ふたごべや イラストレーター・デザイナー

【読書日記】「あくまでも探偵は」|如月新一(著)を読みました

「森巣、君は良い奴なのか? 悪い奴なのか?」平凡な高校生の僕と頭脳明晰、眉目秀麗な優等生・森巣。タイプの違う二人で動物の不審死事件を追いかけるうちに、僕は彼の裏の顔を目撃する。その後も、ネット配信された強盗と隠された暗号、弾き語りする僕に投げ銭された百万円と不審なゾンビ、と不穏な事件が連続。この街に一体何が起こってるんだ!? 令和の青春ミステリの傑作!

読み終えた率直な感想としては、「このふたりの関係性、いいな〜!」でした。
ごく普通の高校生で、困っている人を放っておけない優しい"僕"こと平くんと、眉目秀麗、頭脳明晰の優等生で、人の温かみを知らない様な冷酷な男の子森巣くん。まさに正反対のふたりが一緒に事件を解いていくわけですが、まぁとにかく森巣くんの頭の回転の良さが尋常じゃないという。
事件を解決していくごとに、ふたりの関係性がじんわりと強固なものになっていく様が見てとれて、そこが一番の見所かなと思います。

4つの事件(話)も、それぞれミステリとしてとても楽しめました。
特に1話目「クビキリ動物」はかなりゾッとする。想像したらとても怖いよ。
4話目の「天国エレベーター」の最後の演出も、にくくて好きです。

キャラクターに視点をずらすと、私は平くんの気持ちに終始共感していました。
信用したいけど、裏で何をやっているのかわからなくて、おまけに何を考えているのかわからないって、やっぱり信用しきれない。
だけど信用したい。
そんな葛藤が痛いほどよくわかる。
森巣くんめ!

恋愛ならそんな男やめときなさいなと言えるけど、友情はね。森巣くんがまたいい人ではあるからなかなか難しいよね。
森巣くんも平くんが大好きな様ですし。
青春だなぁ。

そして文章がとても読みやすいです。場面がすんなり想像できた。
途中登場する女の子のサバサバしたキャラや、会話のテンポもすごくいいです。

どうやらシリーズ化が決定された様なので(おめでとうございます!)、まだまだ楽しみは続きそう!やった!

ちなみにイラスト↑は森巣くん。なぜか超悪人面になりました。ごめんなさい。
大好きですよ!

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