ふたごべや イラストレーター・デザイナー

【読書日記】「眠れない夜は体を脱いで」|彩瀬まる(著)を読みました

自分の顔がしっくりこない男子高校生。五十過ぎに始めた合気道で若い男の子とペアを組むことになった会社員。恋人の元カノの存在に拘泥する女子大生。妻も部下もなぜ自分を不快にさせるのかと苛立つ銀行支店長。彼らは「手の画像を見せて」という不思議なネット掲示板に辿り着く...。「私」という違和感に優しく寄り添う物語。

あらすじを読む前、タイトルを見た瞬間に絶対買う!と決めた彩瀬まるさんの「眠れない夜は体を脱いで」。
2021年最初の読書!

いやぁすごく面白かった。
生まれ持った「自分」という器に対して何らかの違和感を抱いたこと、きっと誰にでもあると思う。

例えば、クールビューティ系な容姿で可愛いものが大好きな女性が、見た目からの印象で周囲から「カッコいいキャラ」に定められて可愛いものが好きと言えなかったり、自分以外の誰かになりたいと思ってSNS等で別人になりきってみたり。

私も女として生まれてきて、童顔、中背、女らしい体格から、周囲の人々から「女の子っぽい」という印象を持たれやすいけれど、私自身としてはかっこいい女性になりたいし、クール系のファッションに身を包みたいとよく思います。

そんな様々な視点から感じる違和感を、まるっと肯定してくれるようでした。
「あなたの思うそのままのあなたでいいんだよ」と。
なんだか気持ちが晴れないなぁというときに、また読みたいな。

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